展示

発生より半世紀。水俣病事件の事実は現代日本に何を物語るのか。

[メイン展示]・・・・・・悲しみの底に何が見えるか
プロローグ: 1956年4月、幼い少女を「奇病」が襲った
クロニクル: 映像でたどる水俣病と私たちの半世紀
展示1: 水俣の美しい自然・豊かな風土
展示2: 水俣病とは何か
展示3: 水銀はなぜ止まらなかったのか
展示4: 被害者は何を求めたのか
展示5: その後の水俣と水俣病事件
エピローグ: 「彼岸の団欒を垣間みる」石牟礼道子

[患者遺影]・・・・・・死者たちが来場者を見つめる
「水俣」シリーズで知られる記録映画作家・土本典昭夫妻が1年間水俣に滞在。所在が判明した800軒の遺族を訪ね遺影を収集。その後の患者家族による収集とあわせ474影を空間一面に展示。

[実物展示]・・・・・・残された物こそ雄弁に語る
水俣病発症量のメチル水銀
水俣湾の海底にあった高濃度の水銀ヘドロ
患者が半年間で服用した薬のカラ
水俣湾に張られていた汚染魚仕切網
患者たちの面会を阻むためチッソが本社に設けた鉄格子の一部
チッソ製の素材を用いた現在の商品など

[美術展示]・・・・・・事実は表現されて真実となる
丸木位里・丸木俊「水俣の図」 レプリカ
中村正義「何処へいく」「おそれA」「おそれB」 レプリカ
中村一美「水俣」 レプリカ

[写真展示]・・・・・・レンズが失われた声を聞いた
W.ユージン・スミス+アイリーン・M.スミス
桑原史成「水俣病・原点から」
塩田武史「水俣・深き淵より」
芥川仁「水俣・厳存する風景」

[語り部コーナー]・・・・・・当事者の生の声を聞く
水俣病患者をはじめ、この事件の当事者ともいうべき方の“証言”。15分の小講話。また「誰が水俣病を起こしたのか」「水俣病は治らないのか」「水俣病の解決とは何か」など8つの設問にQ&A方式で答える映像を常時放映。

[展示説明会]
専門の説明員や研修を受けたボランティアが順路に沿って約40分ご案内します。開催は毎日午前11時、午後2時20分、午後4時50分から。ただし初日の午前は10時から。25・26日は午後7時20分からも開催。定時以外の説明をご希望の団体は前日までにお申込み下さい。

[毛髪水銀調査コーナー]
私たちの体は、どれぐらい水銀に汚染されているか。測定を希望する方の頭髪を採取して、国立水俣病総合研究センターが分析。結果は2ヶ月以内に送付します。この機会にあなたも調べてみませんか。実費の一部として1人500円いただきます(病院などでは数千円)。所要時間は15分です。

[水俣病ブックフェア]・・・・・・さらに深く知るために
ノンフィクションはもとより文学作品、写真集、学術書、文庫、新書、児童書、絵本など、もっと知りたい方のために、一般書店ではなかなか手に入らない水俣病の本とDVDなど、200点を集めて販売。

[水俣物産展]・・・・・・モノを通して暮らしと志が出会う
患者が漁り作った無添加のいりこ、ひじき、あおさなどの海産物、低農薬の甘夏マーマレード、リサイクルガラスのおしゃれな小物、無農薬茶、廃食油せっけんほか。

◆アフター5ミュージアム
11月25日(火)と26日(水)は夜9時まで展示をご覧いただけます。
休日はご都合の悪い方、お仕事の後で、ゆっくりご鑑賞下さい。

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